2011年3月31日木曜日

シュンラン

シュンラン ラン科
Cymbidium goeringii Reichb. f.

先日、入会している地元の植物愛好団体の例会に参加した。ひさしぶりに。
平地に近い低い山での観察会ったけど、山自体は急峻なところあり、湿潤なところあり、さまざまな植物を見ることができた。

その中でうれしかったのがこの植物。
まぁ、ちょっと仲悪く二つの花がそっぽ向いてるけど、ほのかにいいにおいがした。緑の花なのにとても綺麗。ちょっと感動。
鑑賞・栽培目的で盗掘され、ずいぶん減っているらしい。大事に大事に。

この花見て、デジカメ一眼が欲しくなった。今はコンパクトデジカメなんだよね。
重い&高価なものを野外で持ち歩きたくなくてコンデジだったんだけど、やっぱり良い写真が撮りたいな。

2011年3月24日木曜日

クロキ

クロキ(ハイノキ科)
Symplocos lucida Sieb. et Zucc.

低い山を歩いていて気づいた、白いポンポンのような花。
葉の根元に小さな丸い綿毛がついているように見える。

よく見ると、花は3個くらいの花が集まっていておしべがたくさん出ているので丸い綿毛に見えてしまうようだ。

花びらは根元はつながっているけど、先は五つに分かれていて星形に見える。
おしべは花びらより長く、たくさんある。はっきりしないけど同心円状に2列くらいに並んでいるようで、内側は5本くらい、外側は10本くらい。おしべの先には黄色い花粉の部屋(葯)がある。
めしべは真ん中に一本。


図鑑をみると海岸近くの照葉樹林に多いとある。
この場所はそれほど海に近くはない。しかし、地形からすると、昔は、それも人が水田を作ったり埋め立てたりする以前は、山の際まで海があったのかもと思われる。

2011年3月20日日曜日

ノボロギク

ノボロギク(キク科)
Senecio vulgaris L.



実家に帰る途中の中央分離帯みたいなところで見つけた。
信号停車中に慌てて撮影したので、あんまり良い写真ではないけれど。

ヨーロッパ原産で各地に帰化している模様。
深く波打ったと言うか切れ込んだと言うか、特徴的な葉のふちをしてる。
花は大きく開くものではないようだけど、蛍光色を思わせるような鮮やかな黄色。
ずいぶんと目を引いた。

こんなコンクリートの隙間に生えていて、在来種や大根だったら「ど根性・・・」ともてはやされるだろうに、外来種なばっかりに「こんなところにまではいりこんで・・・」と言われることだろう。不憫な・・・

学名からも分かるようにキオン属Senecioの一員。この属には、在来種ではキオンやタカネコウリンギクなど希少になってきているものがあり、外来種では外来生物法で特定外来生物に指定されているナルトサワギクがある。
結構グローバルに分布するグループみたいだな。